お母さんから、お母さんへ。

子どもが不登校になった時、もしくはそんな兆しが出てきた時に、なぜ不安になるのか。

それは、「この先どうなるのかよくわからないから」だと思います。

学校の情報なら、ご近所さんなどから自然に耳に入りますが、不登校に関する情報ってなかなか耳にしない。何か聞いたとしても一方的な噂話だったりする。

そこで、ありがたいのが先輩たちの体験談です。

本やフリーの冊子などでは出ていますが、なかなか誰でも読めるものがなかったり、不登校を卒業して、大学生や社会人になっている若者の手記などは増えて来ています。

それも、とっても希望を与えてくれます。

希望を感じつつ、そこに繋がる道を描こうとしたときに、今を、今日を、どんな風に過ごしていこうか…、そこで思考がストップしてしまう方もいると感じました。

お母さんって、やっぱり同じような立場の方の意見を聞いてみたいもの。

今、家でどうやって過ごしてる?
勉強どうしてる?
学校にどんな風に連絡してる?
子どもは、はじめなんて言ってた?
どうして、家にいることをOKにできたの?

などなど、お母さん同士聞いてみたいことはたくさんあると思います。

そんなところで目にするお母さん達の手記は、言い換えれば、いきなり大海に放り出された人に投げ込まれる浮輪のようなものだと思っています。

それがあることで、思考が動き出すこともあると思うのです。

不登校は、親も当事者です。

「一番つらいのは子どもだから、お母さんしっかりしてね。」

と言われがちですが、それはちょっと酷です。

大人だって、子どもだって感情は抑え込めるものではありません。

そんな我慢を、一番我が子にしてほしくないと思っているお母さんこそ、気持ちを受け止めてもらえる場所が必要です。

お母さんの笑顔が子どもにとっての何よりの栄養。

それを知っているから、お母さんは頑張っちゃうのですから。

そんなお母さんが、頑張らなくても元気になれるきっかけ創りをしたい。

そんな気持ちでお届けしているヒューマンライブラリーです。

※アメリカのウィスコンシン州には、支援が必要な子どもをもつ母親を中心とする家族も支援の対象とするというコンセプトのポーターズ教育プログラムというものが存在するそうです。

プログラムがあってもなくても、「子どもの問題はみんなの問題」として捉えていきたいですね。

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