「ほんとうに必要とされている支援とは何か」について勉強会を開催しました

12月に入ってから、不登校の支援に関する勉強会を、2回に渡り有志で行いました。

参加してくださったのは、保護者でありつつ、居場所・学校・地域等で子どもに関わる活動されている方々です。

困っている家庭と近い位置にいると、表面的にはわかりにくくても医療・福祉的なケアが必要と思われる状態で踏ん張っている家庭もあることに気づきます。 また、不登校のサポートを行う方々も増えていることも、つぶさに感じています。

そのような変化のある今、周りの大人(支援者と名乗る、名乗らないに関わらず)が最低限心得ておきたいことや、知っておきたい知恵について、意見を交わし合いました。 出された意見をまとめてみました。

・所属や居場所は必要でも、選別など利用に至るまでの過程で難しさを味わう。 子どもの変化を急がず、今の気持ちに目を向けた関わりが必要
正論は、当人が一番わかっている
変化に至らないその現状を一緒に整理してくれる第三者がいると良い
・教育、医療、福祉がそれぞれの専門性を持って子どもをみるが、
「困った子」ではなく「困りごとを持つ1人の子ども」として丸ごとみて欲しい
・子ども一人一人発達段階の違いを、障害・不登校などの枠に当てはめるのではなく、できる配慮を一緒に考えられる関係性が築けないだろうか
・業務過多であろう先生や支援者と家庭とのコミュニケーションを円滑に行うための調整役と出会いたい


不登校という現象が特別なものではないと思われるようになり、予備軍も増える中で、「すぐ近くの誰かが不登校」という立場にある方も少なくないでしょう。

大切な人であるからこそ、何かしなくてはと思いますが、明確な方法や選択肢とともに、それを受け入れられる状態までの関わりこそが必要かもしれません。

その関わり段階は、大人にとっても葛藤の連続ですが、それをどう受け止めるのかが後の生きやすさにつながっていくように思います。

コロナ禍で、繋がりが希薄になりがちですが、子どもに関わる大人達が、肩書きや組織を超えてつながり合うことで、実現することが増やせるようにも感じています。


2021年もお世話になりました。
来年度も微力ながら、小さな一歩を積み重ねて活動を続けてまいりたいと考えています。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

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