「学びにくさ」への対応
小さな一歩を踏み出すまで・・・。
今日は光栄にも、子どもの学びにくさ対応において、数々の実績を積んでこられたNPO法人「まなの樹」の 代表の斎藤敬子さん・渡辺美保さんと、お引き合わせいただきました。
「まなの樹」さんでは、オリジナル教材7000枚をデータベース化なさっているだけでも偉業ですが、子どもの困り感を細分化し、その対応も構造化されてらっしゃいます。
教材はいろいろあっても、どう働きかけたらよいのかわからない。
その部分を補えるところが「まなの樹」さんならでは。
例えば、「鉛筆を持てない」「椅子に座っていたくない」などの事象を、言葉にならないニーズのアウトプットとして丁寧にキャッチして来られたからこその愛と経験の詰まったデータベース。
こちらが今後は更に便利になり、目の前で起きている事象を入力することで、その子に合った教材が検索されるようになるそうです。
不登校となった時、勉強に対しては拒否状態のお子さんも多いと思うので、「学ぶこと」に関してここで取り上げるのは、なんとなく心地よく感じない方もいらっしゃるかもしれません。
子どもは学びに抵抗感があっても、大人は「勉強しなくて大丈夫なの?」と心配になるものですしね・・・。
心配のあまり、つい「どうして?」という気持ちを持つものですが、子どもが学びに対して拒否感を持つまでには、ちゃんとストーリーがあると私は思っています。
子どもは、誰でも、本来学びに貪欲なもの。
なのに学ぶ意欲を無くしてしまっているのは、学び環境の影響でしょう。
学校という学び環境では、一人ひとりの気づきを大切にされる時間よりも、どうしても、カリキュラムをこなす目的を重視される傾向があるように感じます。
学校の教科学習も決して悪いものではないけれども、やはり子どもは「自分の意思」「自分の意欲」を反映したいものですよね。
やってみたい。
面白そう。
という意思や意欲があってこその学びです。
その順番を間違えてしまったら何も積みあがりません。
学びの始まりは、興味や憧れ。
そして、意欲があってやっと学びに気持ちが向くのですから・・・。
「まなの樹」の斎藤さん、渡辺さんと、この「一歩を踏み出すまでのベイビーステップが大切なのですよね。」という想いを共有させていただけたことは、活動を進めてゆくうえで大きな指針となりそうです。
引き合わせてくださったのは、
市民活動を応援する団体 NPO法人「ぐらす・かわさき」 の 広岡希美さん・Yoko Osawaさん。
お二人の客観的な視点と、繋ぐお力には感謝しきりです。
イクミナルも、このように繋げる存在、変化を起こせる存在をめざします。
NPO法人「ぐらす・かわさき」
http://www.grassk.org/
NPO法人「まなの樹」
http://hattatsu.jpn.com/