不登校児童生徒に関する最新データ

文科省が毎年実施している調査結果が出たようです。
不登校の児童生徒数も、毎年このレポートで発表されています。
因みに、こちらの調査は、回答者=教員です。

①人数
小中学校(公私国における不登校児童生徒の人数合計)
平成29年度 144,031人
平成28年度 133,683人(10,348名増加)

 

②人数増加の推移(図2)
人数は、28年度の調査から大幅に上昇
H25→H26  2.7%
H26→H27  2.5%
H27→H28  6.1%
H28→H29  7.7%

③理由
相変わらず以下の二つの理由の数値が高く、「いじめ」由来に関する数値は低い
「無気力の傾向がある」29.9%
「不安の傾向がある」 33.2%

【考察】
不登校児童生徒数が、万単位で増加したのは今回が初めてではないでしょうか。行かない(行けない)子が増えてきたということは、その子達に対するフォローのニーズも高まっているということ、調査の数値を活かした対応を期待したいところです。

また、理由の選択肢に、無気力、不安とありますが、何もなしにその状態になるとは考えにくいです。
無気力傾向の43.4%が、学業の不振、不安傾向の50.1%は進路に関わる不安を抱えているとのこと。そして、いずれも家庭に関わる状況が3割前後。ここまではっきりとした数値が出ていると、やはり学び方であったり、家庭との連携がより必要であると感じざるを得ません。

引用:「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/10/1410392.htm

(投稿者 イクミナル 加藤)

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